身体作りのことを一般的に【トレーニング】といいますね。
さらに、このトレーニングという言葉は……
- 筋力トレーニング
- ストレングストレーニング
- レジスタンストレーニング
- ウエイトトレーニング
- フィジカルトレーニング
などと呼ばれます。
この記事では、上記のワードの中から、特にここ最近世間一般に浸透してきたストレングストレーニングについて深堀していきます。
目次
ストレングストレーニングの定義
ストレングストレーニング……
横文字なので何のことか分かりにくいですね~。
トレーニング用語でいうストレングスとは主に【筋力】のことを指します。
ということはストレングストレーニングは筋力トレーニングとも置き換えられます。
ストレングストレーニング=筋力トレーニングなので筋力アップが目的のトレーニングメソッドということになります。
科学に則って筋力を高めるには、過負荷(かふか)の原理という、トレーニングを行う上でのマストな原理・原則のひとつを遵守しなければなりません。
過負荷とは簡単にいうと、日常生活動作の負荷以上に高負荷な状態を指します。
以上をまとめると、筋力トレーニングであるストレングストレーニングは高負荷なトレーニングということにも置き換えられます。
動作を高負荷にするためにはウエイト(バーベル、ダンベルなど)を用いて動作することが必要になります。
動作を高負荷にするには、動作スピードそのものを早くするという選択もあります。
例:スプリントトレーニング、プライオメトリクスなど
すなわちストレングストレーニングはウエイトトレーニングでもあるのです。
と思いますが……
シンプルに【筋力トレーニング】【ウエイトトレーニング】とは呼ばず、あえてストレングストレーニングと呼ばれる機会がなぜ増えてきたかというと……
アメリカで生まれたストレングス&コンディショニングというトレーニング科学の概念がスポーツの最先端の現場で採用されるようになってきたからです。
ちなみに当方のトレーニング指導ベースもストレングス&コンディショニングを採用しています。
そんな感じで世に浸透しつつあるストレングストレーニングというワードですが、最近ではそれを指導する人をストレングスコーチと呼んでメディアが報じることも多くなりました。
前述した【”ストレングス”&コンディショニング】という概念は、その名称を見て頂いてもわかるとおり……
があえて目立つように強調されて標榜されています。
その理由は……
という考えから、そのような名称になっています。
ストレングス(筋力)トレーニングが身体にとって必要な理由
私たちの生活は次のような身体動作で成り立っています。
筋肉が力を発揮
腱に伝わる
骨が動く
関節が動く
このように、関節が動かなければ日常生活もままならないですよね。
この一連の流れで運動ができます。
脳から運動神経を介して、筋肉に電気信号が伝わり、筋力が発揮されてはじめて関節が動くんです。
以上のことから大前提である筋力がしっかりあるという条件のおかげで、身体が自由に動き、人生を豊かにできるといっても過言ではないのです。
補足して……
この流れを見ると、腕を動かす、脚を動かす、物を持ち上げる、ジャンプする、走るなど、筋力はプラスの力発揮というイメージですが、座っているとき時など同じ姿勢をキープしている時も筋力によって行われています。
たとえば座ってパソコンに向かっているとき、一見静止状態ではなんの力も使っていないように思えますが、反対方向に力を発揮する筋同士の力がつりあった状態をキープすることにより姿勢を維持しています。
どちらかの力が大きくなった瞬間に、その姿勢は崩れます。
また、階段を降りる時や転倒しそうになった時、ダッシュから急に止まったりする減速動作においても、筋力は発揮されます。
以上をまとめると、
- 筋力が全ての身体運動に関わる
- 筋力は人間の活動の「源」である
といえます。
さいごに
ストレングストレーニングは筋力トレーニングであり、ウエイトトレーニングであるということ。
もう少し厳密に言うならば、ストレングストレーニングは、人間の身体活動の源である筋力を重要視したウエイト(重り)を使ったトレーニングであるということです。
まだまだ世間一般においては、筋力を鍛えるトレーニングとかウエイトトレーニングと聞くと反射的に筋肉ムキムキを目指すトレーニングと勘違いされている方が多いのが現状です。
しかしながらストレングス(ウエイト)トレーニングを実践することで、日常生活をより豊かにすることができるのです。
日常生活動作の中で、痛みが出たり、動かしづらかったり、または姿勢をキープしていることも困難になってきている方は、あきらかにストレングス=筋力が足りていない状態です。
そんな方にこそ、自信をもって【ストレングストレーニング】をお勧めしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。