トレーニングで効果を出し、その効果を維持するのに一番大事なことは「継続すること」です。
今回は「継続」の重要性について記事にします。
目次
継続性の原則
トレーニングには原理原則があります。
その中に「継続性の原則」というものがあります。
トレーニングは、少なくとも2~3か月は継続しないと効果は実感できないといわれています。
筋の細胞のターンオーバーが約2ヶ月かかるためです。
2か月間適切にプログラミングされたトレーニングメニューをこなすことで、その2ヶ月の間で受けた刺激に応じてターンオーバーが行われます。
いいかえれば、脳がその刺激に合わせて筋組織をターンオーバーさせるということ。
刺激に様々な種類がありますが、代表的なものを3つほど……
- 何もしない怠惰な生活
- いつも同じ姿勢で同じ場所ばかりに有害な負荷が掛かる生活
- 適切なウエイトトレーニングで全身にバランス良く刺激を受ける生活
以上のような、それぞれの身体の使い方に合わせてターンオーバーしていくということになります。
上記3つの中で、どれが一番健康かは一目瞭然ですね。
そうです、3番の……
適切なウエイトトレーニングで全身にバランス良く刺激を受ける生活
に決まってます。
では、頑張ってトレーニングを続けました。
そして、それ相応の身体になりました。もう当分トレーニングしなくてもOKですね……。
いやいや……、
トレーニングをすることでその刺激に適応した身体は、トレーニングを止めた瞬間、トレーニングを始める前の状態に徐々に減退していきます。
どんなに質の高いトレーニングをこなすことができても、継続を止めた途端です。
で、ここで……
「え?トレーニングを止めた瞬間から身体が元に戻っちゃうの??」
「せっかく頑張ったのに~」
と思います。
残念ながら事実です。科学です。
しかしながら、救いがあります。細々だとしてもコツコツと5年、10年とトレーニングした身体と、2ヶ月だけ短期でトレーニングした身体とでは、圧倒的に前者の方が、トレーニングを中断した時に元に戻るスピードは緩やかになります。
身体が出来上がってきて長年維持をすると、それが当たり前の状態になりますので、いい意味で脳の反応も遅くなります。
ということで、健康維持のためには、コツコツと定期的にトレーニングを続けることが何よりも大切です。
特に、運動器の疾患を患う前に、身体を作っておくことは人生を謳歌するために必須事項です。
継続のむずかしさ
では、継続するためにはどうしたらいいのでしょうか。
ズバリ言ってしまえば、
トレーニングの優先順位を上げること
です。
食事、睡眠、仕事、学業、家事と同等レベルに必要なものと考え、【トレーニングをマスト】にするのです。
どんなに忙しくても食事は摂りますよね?仕事にはいきますよね?
仕事が忙しいから……
人付き合いがあるから……
今は色々と忙しいから……
という理由でトレーニングを休むのは優先順位が低いからです。
優先順位を上げてみましょう。きっとトレーニングの時間を作り出すことができるはずです。
運動器疾患や生活習慣病を患う人は、元々運動が嫌いな人が多いですが、私の指導経験からも、運動を避けてきたことで、そういった疾患を発症してしまっているパターンが圧倒的に多いです。
もちろん元々は運動好きだったのに仕事や家事が忙しすぎて、運動をする暇が無くなった人もいます。
ただどちらにしても、
単純に運動量が減り、筋力が無くなった
ことが原因です。
先ほどの例でも記したとおり、仕事をサボればクビになり、食事管理を怠れば病気になり、睡眠を怠ればいつか死んでしまいます。
それと同じように、筋力が落ちれば、様々な運動器の疾患を罹患してしまう確率が上がるだけの単純な話です。
先ほどは、わかりやすく仕事や食事、睡眠と同じくらい優先度を上げろとお伝えしましたが、もちろん無理な話ですので、ほんの少しだけ生活の一部に組み込むことお勧めいたします。
そして、それを何も感じず、粛々とこなす。
ただただ自分のために。
「そういえば最近腰が痛くなくなった。」
「肩こり?あ!以前は凝ってること多かったな~」
こんな感じで、トレーニングは必ず結果に現れますから、信じて続けてみて下さい。
さいごに
仕事をするにも、趣味をたしなむにも、何をするにも身体が資本です。資本である身体を健康に保つための筋力トレーニングです。
そう定義づけできれば、優先順位は高くあるべきだと思います。
もちろん、たまにサボることは全然OK。なによりも完全にやめてしまわないこと。
これが一番大切です。
ウエイトトレーニングは正しい方法を守れば最高の健康法です。
筋力をつけるのにこれほど効率の良いものはありません。
最初は是非専門の指導者に教わってください。そこでしっかり自分のものにして、最後は自立してトレーニングを続ける。
MRGからの提案でした。