今回は筋トレと体温の関係についての記事です。
筋トレをすることで体温がどう変化するのか?
体温が変化することで身体にとってのメリットは?
そのあたりをまとめてみたいと思います。
目次
体温と免疫力の関係性
みなさんは自分の平熱を把握していますか?
ウイルスや細菌などから身体を守る免疫システムは、体温と密接に関係しています。
体温が1℃上がると免疫力が5〜6倍にもアップすると言われています。
免疫システムは常時稼働していますが、身体や精神にストレスを受けすぎるとその可動を止めてしまいます。
この免疫システムの可動が止まっている時は感染しやすくなります。
専門的にはコルチゾールレベルの高い状態といわれます。
コルチゾールとは副腎皮質から分泌されるホルモンです。
コルチゾールの分泌率が高いときに風邪のウイルスをもらい、ストレスから解放されてコルチゾールレベルが下がると免疫システムが再起動するので、一気に発症(炎症反応)するんです。
仕事から解放されて休みに入った途端、風邪を引くというよくあるパターンがまさにこれ。
風邪を引くと熱が出るのは、ウイルスを撃退するために身体が免疫力を通常時より上げているからです。
この項をまとめると……
- 体温が高ければ、普段から免疫力が下がりづらく、そもそも感染しにくい。
- 感染したとしても、しっかり体温を上げれるので、感染症からの回復が早い。
- 免疫とは健康体を外敵(ウイルス・細菌)から守ったり、感染したときに炎症反応を起こして撃退するもの。
といった感じです。
免疫力が高く維持することが大切なのがお分かり頂けたかと思います。
体温を高めましょう!
効率の良い体温の高め方
とはいっても、どうやって体温を上げたらいいのでしょうか。
答えは簡単です。
筋肉量を増やすことです!!
筋肉量を効率よく高める運動といえば、ウエイトトレーニングに代表される筋トレです。
筋肉量が増えると、基礎代謝があがり、基礎代謝があがると体温が上がります。
さらにうれしいおまけとして、基礎代謝があがると、消費カロリーも増えますから太りにくい身体を手に入れることにもなります。
体温を効率よく高める=筋肉量を効率よく高める
このキーワードを覚えましょう!
筋トレしない手はないですね~。
冷え性の定義とその原因
冷え性とは……
体幹の体温は低くないのに
身体の末端(手先や足先)の血行が悪く
末端だけ冷えてしまう
という状態です。
冷え性は女性に多くみられます。
その理由は、男性より筋肉量が少ない為です。
女性は全身をバランスよく鍛えられるような種目を選択して全身筋量の底上げをすると効果的です。
その中でも下半身や体幹の筋肉を鍛えることが重要です。
特に下半身の筋肉は第二の心臓とも呼ばれ、末端から血液を体の中心へ送り返すポンプのような役割を果たしています。
下半身や体幹の筋量が不足すると、このポンプ作用が機能しなくなり血流が滞ってしまいます。
ですから冷え性を改善するには、下半身や体幹の筋肉を鍛えることが有効なのです。
またスタイル改善にもつながるので良いこと尽くしです。
体温を高めるためのウエイトトレーニング種目
体温を高めるためのウエイトトレーニング種目をご紹介します。
スクワット系の種目
脚を中心に、全身の筋肉も動員するため、全身の血流が効率よく高められるため。
フロントスクワット、バックスクワット、ランジなど。(写真左から順に)
ヒップヒンジ系の種目
臀部、背中などを中心に、全身の筋肉も動員するため、全身の血流が効率よく高められるため。
デッドリフト、ルーマニアンデッドリフトなど。(写真左から順に)
カーフレイズ系の種目
第二の心臓といわれる“ふくらはぎ”を構成する筋肉を鍛えることで、一番滞りやすい部位の静脈還流を促せるため。
女性は静脈瘤ができやすいので、特に有効。
スタンディングカーフレイズ、シーテッドカーフレイズなど
筋トレにおいて大切なこと
筋トレは、フォームを徹底しないと身体に有害な負荷が掛かります。
特にウエイトトレーニングを始めるにあたっては、必ず専門家の指導を受けましょう。
当方にも是非ご相談ください。
さいごに
抵抗を利用した筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)は、冷え性対策にとても有効です。
その中でも、フリーウエイトと呼ばれる、バーベルやダンベルなどの重量物を用いたウエイトトレーニングは、効率よく筋肉を作ることができるので万人にお勧めです。
エアコンで冷える夏、真冬の寒冷下で免疫維持ができるよう、冷え対策にウエイトトレーニングをしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。