臨床医学

肩こりは治らないのか?その原因と解消法を解説

肩こり

先日、某情報番組で「肩こりを感じる日本人は全体の85%もいる」と報じられていました。

更に驚いたことに街角インタビューに応えた方々全員が、

「肩こりは一生治らないと思う」

「マッサージを受けて、その日は楽になるが、次の日にはまた凝る」

と言っていたことです。

世の中のほとんどの方が、身体の不調をマッサージで解決しようとしていたり、仕方ないと諦め、痛みを我慢しているんだなとあらためて気付かされました。

実際「肩こり」は治らないものなのでしょうか?

この記事では、そのあたりをテーマに書いていきます。

肩こりとマッサージ

結論から言うと……

マッサージはその場しのぎの対策であり、肩こりの根本解決にはなりません。

マッサージはただ単純に酸欠に陥った筋肉の血流を高める行為です。

凝りは筋肉が収縮しっぱなしの状態です。

わかりやすく腕の筋肉でいうというと、力こぶを永遠に作り続けている状態です。

このような状態が続くと、静脈ポンプが働かなくなり血流が滞ります。

血が来ないので酸素が来ませんから、酸欠状態になるわけです。

筋を使うときは糖質を代謝して動かしますが、酸素がこないと糖の代謝の過程で乳酸が溜まり、この乳酸をエネルギーとして代謝できないばかりか、溜まった乳酸が水素イオンを放ち、筋を酸性へと傾けます。

酸性になるとますます筋は硬くなります。

ここまで来るとほとんど血流は止まり酸欠になります。

酸欠は脳が認識しますので、発痛物質「ブラジキニン」を大量に出します。

危険信号として伝えるわけです。

このときに凝りの部分に痛みを感じるようになります。

マッサージは適度な刺激であれば、血流改善によって酸欠を緩和したり発痛物質を流したりして筋肉を活性化させます。

一時的な効果を狙うのであれば素晴らしい方法です。

ただしあくまでも一時的です。

ここでまたいつもの日常生活に戻ると、いずれ同じように凝りと痛みを発生させます。

とくに腰や肩、首に集中的に負荷が掛かるような姿勢を長時間続けるような作業は、あっという間に凝りを作ってくれます。

なぜなら、筋肉の質は変わっていないからです。

ではどうすれば筋肉の質を変えられるのでしょうか?

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肩こりとウエイトトレーニング

またまた結論から言うと、根本解決をするためには……

ウエイトトレーニングが不可欠です。

ウエイトトレーニングをすると、筋肉や骨の同化がおこります。

同化とは、糖質、たんぱく質やカルシウムなどの栄養を身体に吸収し、骨や筋肉を合成することです。

鍛えられた筋肉は伸縮しやすい状態を作ることができます。

その理由は、筋肉が同化していくと筋力が高まるので、力強く収縮させたり、逆にパッと弛緩したりと筋を自由自在に操れるようになることにあります。

専門的にいうと、ウエイトトレーニングによって鍛えられた神経筋系機構の発達のお陰で筋肉を自在に操れるようになるとういこと。

ボディビルダーが胸の筋肉をピクピク動かす映像を見たことがあるかと思いますが、あれです。

この効果のお陰で、そもそも凝りができにくくなるということです。

酸欠になりにくいということです。

また筋力がつくと、乳酸の代謝機構も発達しますので、水素イオンによる酸性への傾きを防げます。

わかりやすくいいかえると、持久力がつくということ。

こういった理由から、ウエイトトレーニングでよく訓練されている人は一様にタフな人が多いです。

もちろんそれなりに疲れますが、何もしていない筋力のない方よりは間違いなく疲れ知らずです。

疲れて筋が張ったとしても、軽くマッサージしたり、ストレッチするだけであっという間に復活しますし、身体を少し動かしてあげるだけで戻ることが多いので、徐々にマッサージが必要なくなります。

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マッサージやストレッチングの本来の目的

ただ単に……

  • 凝ったから
  • 痛いから

とマッサージを利用するのはいただけません。

本来マッサージは、運動や作業直後に溜まった水素イオンや疲労物質を流してあげたりするものです。

またストレッチングは、運動前や一日の始まりなどに活動に適した関節可動域に広げる為であったり、日々の終わりに整理運動の意味合いで利用するものです。

引っくるめれば、運動や作業を円滑に行うための潤滑油的な存在であるということ。

日々のメンテナンスで利用することをお勧めします。

痛くなるまで何もしない、コリコリになるまで放っておく、ここまできてその度に長時間のマッサージやストレッチングをしていても何の意味もないということです。

特に専門家(あん摩マッサージ指圧師)のマッサージを受けるには、長時間になればなるほどお金もかかりますし。

そもそもコリや痛みを発生させないという考え方に変えましょう。

さいごに

まとめると……

  • 他人の手で行うマッサージでは、血流は良くなっても同化がおこらないため一時的な効果しかない。
  • ウエイトトレーニングで筋肉に同化作用を誘発させて栄養を送って筋肉をグレードアップさせる。
  • マッサージやストレッチングは無駄なコリや痛みを発生させないために、自分自身で日々ごくごく短時間行うもの。

ウエイトトレーニングもマッサージなどのトリートメントも使いようです。

その本当の意味や目的を理解して、上手に利用しましょう。

本物の健康をめざして!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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ABOUT ME
相馬達也
相馬達也
「ウエイトトレーニングと鍼灸マッサージで日本を元気に!」を天に与えられた使命として日々試行錯誤しているパーソナルトレーナーです。1児の父でもあります。身体のことならお任せください。
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